噴火予知の精度って?富士山や桜島の監視は大丈夫?

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2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火

私たちは、それが
起きるのを予知できませんでした

「火山」と聞いて思い出すのは、
日本一高い山であり世界文化遺産にも登録された
あの富士山や、鹿児島にあることで有名な桜島です。

それらを含めた火山の「噴火予知」とは?

また、噴火への対策火山監視についてご紹介します。

噴火予知って、何?危険を予測する人って、誰?

噴火予知の精度って?富士山や桜島の監視は大丈夫?1

噴火予知」とは、
火山の噴火で被害が起きてしまうのを防いだり減らしたりするために、
噴火が起こる時期や場所、どのような噴火になるのかを予測することです。

噴火予知は、気象庁大学など、
火山や天気などについて研究する人たちが行っています。
 
ちなみに、今後起こる地震について予測することを
地震予知」といいます。

地震予知は、東北大震災以来、よく聞く言葉ですね。

地震予測は難しい、などという話もよく耳にしましたが、
地震予知に比べると「噴火予知」は予測しやすく
最近は当たる確率も上がってきていました。
 
それなのになぜ、御嶽山噴火は予測しきれず
多くの犠牲者を生むこととなってしまったのでしょうか?

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噴火警戒レベルについて

噴火予知の精度って?富士山や桜島の監視は大丈夫?2

火山の噴火について考える上で大切なもののひとつに、
気象庁が発表している「噴火警戒レベル」があります。

レベル1~レベル5の5段階で定義されていて、
数字が大きくなればなるほど危険度が増していくのです。

噴火警戒レベル

レベル5 <避難>とにかく危険です! 避難をしましょう!
レベル4 <避難準備>警戒が必要な地域に住む方々は避難準備をしましょう。
レベル3 <入山規制>居住地域の近くまで影響のある噴火が起きそうです。
レベル2 <火口周辺規制>火口周辺に影響のある噴火の発生が予想されます。
レベル1 <平常>特に異常なし。普通の生活を送ることができます。

レベル1は予報ですが、レベル2からは警報
4からは特別警報となります。

レベルが上がっていくにつれて、
噴火警戒レベルの対象範囲もどんどん広がっていきます。

この「噴火警戒レベル」が
レベル1などと示されていると、人々は安心します。

それだけ、この基準には重要な役割があるということです。

また、研究している人たちは、
GPSで地殻変動(ちかくへんどう)を観測し、山の傾きを細かく測って、
火山の発生につながる手がかりを集めています。

今回の噴火でも、噴火が起こる前に
地震が何度も起きているとわかっていました。
 
ですが、その手がかりが本当に噴火につながるか?ということまでは、
実際に起きてしまうまでわからないのが現実なのです。

噴火予知の精度って?富士山や桜島の監視は大丈夫?3

もし、火山噴火を予知できなかったら・・・?

では、「噴火予知」ができなかったとき、
そこではどのような被害が起こるのでしょうか。

ほぼ何らかの形で人が噴火に巻き込まれます

もくもくと吹き上がる火山灰

その中には、ガラスなどの鋭いものも含まれています。
それによって、ケガを負う人も多くいることでしょう。

今回の御嶽山噴火が起きた時に登山をしていた方々がいます。

奇跡的に生き延びることができた、とある女性は、

「周りの人びとに、自分の膝のあたりまで降り積もった火山灰から
身体を抜き出してもらい、なんとか動けるようになった」

と語っておられました。
 
もしかしたら、そのまま生き埋めになっていたかもしれません。

実際、火山灰により命を落とした方の人数が、
噴火発生1日後に30人を超えています。

これは、学校の教室1つ分の人数に近いですね。

それだけ多くの人々が、被害を受けました。

その後、死者はさらに増加し、日本の噴火事故の中でも
かなり被害の大きい自然災害となりました。

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死因

火山といえば一番迫力があって思い浮かびやすいのは
溶岩ですが、恐れるべきものは他にもたくさんあります

御嶽山の場合、多くの人は噴石により致命傷を受けて
動けなくなって亡くなったとされています。

噴石の大きさは様々ですが、大きいものだと
小さなワゴン車くらいあったという声もありました。

ただ、特に問題なのは噴石の速さで、
時速300kmは軽く超えるのではないかといわれています。

この位の速さになると、
コブシ程度の大きさの噴石でも凄まじい威力となります。

頭はもちろん、他の身体の部位に当たっても
致命傷となったり、動けなくなったりします。

死者の多くは、頭は守っていたが、
背中などに噴石による大きなケガがたくさんあったのです。

落下する噴石の数は相当多いので、
近くに小屋やシェルターが無かった場合、
身を守るのは相当難しいといわれています。

また、場所によっては
火山ガス火砕流による被害もありました。

火砕流は何百度という高温なので、
これに身体が晒された場合、身を守るのは不可能に近いのです。

山にいて、噴石、火山ガス、火砕流などに見舞われたら、
それはまさに地獄のような光景が広がるでしょう。

噴火予知の精度って?富士山や桜島の監視は大丈夫?4

このような恐ろしい噴火災害への対策は、
どのように考えれば良いのでしょうか。

火山の監視と、火山噴火への対策

火山を監視するのは、
火山監視・情報センター」という機関です。

このセンターは、札幌・仙台・東京・福岡の4か所にあります。
ここで、24時間ずっと、火山活動を監視しています。
 
現在、日本には110の活火山があります。

その中でも特に、火山防災のために監視・観測を
きちんとしている火山を、「常時観測火山」と呼んでいます。

御嶽山富士山桜島は、これに含まれています。
 
しかし、きちんと火山の動きを見守っていても、
今回のように、噴火の予測に失敗してしまうこともあります。
 
そんなときのために、
私たちはどのように対策をしたらよいのでしょうか?

登山客として

活火山に限った話ではなく、
山というのは危険が潜む場所です。

今回の御嶽山の災害を教訓にし、
これから登ろうとしている山が活火山なのかどうか
ハザードマップはどうか特別警報レベルはどうか、など
事前によく調べておくべきでしょう。

また、万が一の際に備え、
地図でシェルターや山小屋の位置も確認しておくことも大事です。

近くにシェルターがない時
噴石に見舞われた際の緊急的対策法をご紹介します。

実際こうして助かった人もいます。

単に身を伏せ、頭を守るのではなく、
大きな岩や、山の斜面が急になっているところ、
少しでも窪みがあるところ
の陰になるように身体を伏せる。

その上で、腕だけでなく、リュックなども使い、
頭や背中を守ります。

何より、御嶽山の最大の死因は噴石でした。

当然運にもよりますが、噴石が直撃する可能性を
少しでも減らすこと
が重要なのです。

まとめ

  • 活火山の監視は火山監視・情報センターという機関が行っている。
  • 地震予知よりかは噴火予知の方が精度は高いが、
    確実性のあるものではなく
    御嶽山のような被害を避けることができないこともある。
  • 御嶽山火山災害においての一番の死因は噴石によるものだった。
  • 噴石から身を守るために、シェルターの位置を確認しておく
  • シェルターが近くに無い場合は
    岩や山の斜面を利用して、その陰に身を伏せる
  • 噴石の威力は凄まじいため、頭だけではなく、
    背中(胴体部分)も守る必要がある

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